瑞巌寺にて
Posted 2021年6月23日
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瑞巌寺 企画展
祈りのこころとそのかたち~東日本大震災から十年~
会期 令和3年7月3日(土)~9月12日(日)
現在「日本三景の一」と評される松島は、目に見える極楽浄土ともいうべき景観から、古来より聖地・霊場として知られてきました。
その中心となる雄島は、平安時代に鳥羽院から高徳を讃えられた見仏上人が修行した場所で、島内には頼賢碑(国重要文化財)はじめ、故人の冥福や自身の極楽往生を願う人々の残した骨塔、板碑など、霊地としての面影がいたるところに見受けられます・・・・・
松島の歴史は人々の祈りとともにありました。仙台藩祖・伊達政宗公も祈願した五大堂の秘仏・五大明王像(国重要文化財)は千年以上もの長きに渡って信仰の対象となり続けています。また、女性たちが観音講や念仏講で守り伝えてきた小さなお堂や仏像も、日々の安寧を願うささやかな信仰の場として、今も地域に根差しています。
本年は未曾有の被害をもたらした東日本大震災から十年をむかえますが、未だ二千五百名以上の方が行方不明のままです。人知を越えた災厄がある日突然降りかかり、何気ない日常が一瞬にして失われてしまう事をこれからも忘れることはできません。そして今は、新型コロナウイルスが一日も早く終息する事を願うばかりです。
この展覧会では、平安時代から現代まで、様々な厄災を乗り越えてきた人々の祈りのかたちをご紹介いたします。そして東日本大震災の犠牲者の方々の鎮魂と被災地の復興をご祈念申し上げたいと思います。
【関連企画1】「三十三年に一度御開帳される秘仏の特別出品」
不動明王像 一躰 (五大明王像五躰の内) 平安時代 国重文
展示期間:2021年8月1日(日)~9月12日(日)
*出品を記念して、展示期間中、限定御朱印帳並びに限定御朱印を頒布いたします。
聖観世音菩薩像 一躰 (三聖堂本尊) 鎌倉時代
展示期間:会期中を通して
【関連企画2】「一関恵美 墨画 連作「蓮」の世界」展 (宝物館)
仙台在住の墨画家・一関恵美氏が令和2年に発表し、以来、多くの場所で好評を得た「連作 蓮」。この度の展覧会の趣旨にご賛同いただき、出品協力が実現しました。
次回企画展のお知らせ「祈りのこころとそのかたち~東日本大震災から十年~」 | 国宝 瑞巌寺 (zuiganji.or.jp)
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