アクテデュースのご紹介
・・・acteduceのピアノ・・
◆YAMAHA G2 1964年製造
このころはまだYAMAHAもKAWAIもドイツ・べヒシュタイン社の技術提供の設計思想が残っていました。
その後のYAMAHA は ドイツ・スタインウェイ社の設計を参考にしています。
現在は YAMAHAもKAWAIも完全自主設計です。
現在のYAMAHAとは違う響きをお楽しみください。
◆ヴェルクマイスター調律 (古典調律)
白鍵を弾けばミーントーンの音律、
黒鍵を弾けばピタゴラス音律となります。
変化記号の少ない調は、明るく透明で和声的・・・・・
変化記号の多い調は、緊張感が強く哀愁を帯び、旋律的・・・・・
この調律は19世紀後半から普及して現在定番となっている『平均律』ではなく、
『ヴェルクマイスター』というバッハ時代に主流の調律法で
19世紀後半まで使用されていたと思われる調律法で調律されています。
基準のピッチAは 440Hzに設定しています。
平均律でピアノ調律するようになったのは
12音階・・異名同音・・が確立されたラヴェルやドビュッシーのころからとの説があります。
19世紀後半に作曲家でもあり指揮者でもあったマーラーがウィーン国立歌劇場で
「この頃は平均律になって面白くなった」と言ったそうです。
シューマンやシューベルトのころは、このような調律法で調律されていたのではないでしょうか。
ヴェルクマイスター調律法は 1691年ごろに考案されたそうです。
AヴェルクマイスターはJSバッハの友人でもありましたが、
バッハはどの調も使用できて、しかも調性の響きがそれぞれ違うヴェルクマイスター調律を気に入り
当時としては驚異的と思われる24すべての調性の曲を作曲したといわれています。
小田島ピアノ調律所
代表 小田島 智
一般社団法人日本ピアノ調律師協会東北支部支部長
ピアノ調律職種指定試験機関技能検定委員
スタインウェイ会評議員
♪以前は 仙台ホテルで使われていたこのピアノはマホガニー色のベビーグランド。
老舗ホテルで長きにわたり親しまれていた由緒あるピアノはホテル閉館のさい、当時の調律師のもとへ。
現在の所有者である小田島氏のご厚意で
アクテデュースで再びこのピアノが脚光を浴びることとなりました。
コンサートによるご利用など興味のある方はお問い合わせ下さい。