ピアノと朗読で綴る愛の世界
Posted on: 2012年1月14日
今年最初のサロンコンサートは、ピアノの演奏と朗読が織りなす世界
『シューマンと智恵子抄』
~智恵子の“ほんとの空”へ捧ぐ~「あどけない話」によせて
ローベルト・シューマン(1810~1856)はドイツの恵まれた家庭で育ち、
ピアニストになるか文学の道に進むか・・・という環境でした。
長い間周囲に反対されながらも結婚を果たした女性クララもピアニスト。
シューマンは指を痛め弾き手としてすすむことはできず、
ピアニストである妻に贈るピアノ曲を作曲していったそうです。
幸せな家庭に恵まれた一方で、
明暗の両極端なところでぎりぎり保っていたバランスが崩れてしまいます。
幻覚や幻聴の世界 精神の病みの中にいる自分、病院へ収容されて妻に会えない淋しさ、
理解し尊重しあう心と 嫉妬の心を持ち合わせるシューマンとクララ。
一方、高村光太郎 智恵子の世界も
愛と狂気の 純粋な部分が 深い重なりをみせます。
『智恵子抄』作/高村光太郎
朗読/ 荒井真澄 ピアノ演奏・構成/ 齋藤卓子
2009年より取り組みはじめた 音楽と文学の融合 という試みも
今回で3回めとなりました。
『詩』という選びとられた言葉と、シューマンの幻想的な音楽が織りなす独特の世界を、
この空間ならではの伝わりや響きを
味わい、お愉しみいただけたでしょうか。
本日は2回公演とも満席という状況で感謝しております。
皆様 ご来場、ありがとうございました。





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