琵琶とピアノの演奏会
Posted on: 2009年5月31日
小雨がふる日曜日、今日は山形に行ってきました。
「瑳蔵(さくら)」というカフェで行われた琵琶とピアノの調べ・・・という
とっても素敵なコンサートにご招待いただきました。
商店街から一本道を入り、
入口をくぐると、まるで京都のようなとっても素敵な雰囲気。
細くて長い小道を奥へ奥へ進んでいくと、
重厚な蔵の入口に辿り着きます。
平日は喫茶店、土日は蔵でのコンサートなどが開かれているそうです。
筑前琵琶の高橋旭盛さんと
娘さんでありピアニストのハットフィールド容子さんの
親子初共演という今回の企画。
約1時間半の、たまらなく贅沢なひとときでした。
第1部では筑前琵琶による「栗津ヶ原」の演奏。
木曽義仲が朝廷の命令で平家を討ったが、都で狼籍を働き
後白河法皇は源頼朝に義仲追討の密命をだす・・・
栗津ヶ原での悲しい最後の戦いとなる。
義仲は一騎で松原へ駆け入るが、深田に馬もろとも沈み、
身動きが取れなくなったところに矢が刺さり
首を切られる・・・
琵琶の音色と琵琶唄の物語が響きわたりました。
無念な義仲の想いがこんなにも伝わるとは、
歴史が今でもこうやって生きているなんて・・・すごいです。
なんどか雛子さんが弾いてくれたこの物語。
耳に残っていたので、今日こんな風にステージで聴けて嬉しかったです。
今日配られたプログラムに物語と解説を載せてくれたので、
私のように普段あまり琵琶唄になじみのない者でも分かりやすく、
内容をわかって聴くと、さらに深く感じることが出来ました。
琵琶の種類が図でのっていたり、琵琶の歴史が略図で書かれていたり
このパンフレットがいい!!
大事にとっておこう・・・
第二部では容子さんのピアノ・・・
「子犬のワルツ」「別れの曲」などショパンの名曲を演奏して下さいました。
ピアノの演奏を聴いているという感覚ではなく
別世界へ持っていかれたような・・・包まれてしまったのです。
うっとり・・・曲が終わってもみんな拍手にいくまでの間ができてしまう。
皆さん感動で即反応できない感じでした。
自然と涙がでてきたピアノでした。
1番前に座った私は、
指の動きまで真近で見ることができて・・・
スゴスギル。
そして最後に・・・
琵琶とピアノの共演として『荒城の月』。
こんなに贅沢なコンサートをきかせて頂き、ありがとうございました。最後に、お孫さんから花束を受け取られた雛子さん。また、こんな素敵な企画をぜひお願いします。限定50名の蔵でのコンサート。なんとお客さん全員「ふうきまめ」のお土産までいただき満足いっぱいのお帰りでした・・・近くには『文翔館』があり見学してきました。もう1度描いてみよう・・・と写真を撮ってきました。中に喫茶室もあるので、お散歩の休憩にも・・・重厚で異国のような歴史を味わえますよ。














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