うたカフェ・龍笛の調べ
Posted on: 2010年11月18日
今夜のアクテは・・・
扉を開けたら
平安のころに誘われたような、みやびな空間に一転。。。
龍笛奏者の山下進さんをお迎えして
雅楽にふれる「うたカフェ」をおおくりしました。
穏やかでありながら重厚で風情を感じさせる 龍笛(りゅうてき)の音、
皆さんも 神社の祭典や結婚式で耳にしたことはあるのでは?
日本の伝統芸能である雅楽の魅力を
あらためて味わうと、
古典でありながら、何か新しい空気を感じました。
龍笛がシルクロードを伝わって フルートになったというお話をきいてびっくり。
楽器はそれぞれの国に馴染む音やメロディーで
その土地の人にとって一番心地よいものだからこそ、
そこで歴史を定着させることができて 長い間伝わっていくものなのですね。
この魅力を伝えたい!というアツい思いが 山下さんのお話からとても感じました。
小学生のころから 篠笛や和太鼓にふれ、大人たちの真似をしていたという山下さんですが
なんと バンドでGuitarを弾いていたこともあるそう。。。 ちょっぴり意外な一面。。。
そもそも雅楽は「口伝 くでん」といって師匠の演奏を聴いて覚える世界だそうで
上の写真が楽譜にかわるもの。
ひと目みると 謎の暗号文のようですが・・・間の取り方など山下さんのご指導のもと、
みんなで ひざを叩きながらうたってみると・・・
おもっていたより 馴染みやすい音調かも!!
「♪ミ~レ~ミ~」 という この単純な3つ、(神前結婚式できくのもこれですよね)
言われてみれば・・・日本人、無意識に使っているのです!
例えば、♪うしろの正面「だあれ~」 も「 ミ~レ~ミ~」
「あそびましょ~」 「じゃ~あね~」 も このフレーズかも~!!と
日本人が心地よく なんとなく馴染むからこそ
知らずと使われていたのですね!
みんな 「へえ~っ」と頷きながらノートをとっている光景は うたカフェ初!!
こんな のめり込んでしまうお話を幾つかきいていると
2時間があっという間に過ぎてしまい
「もうこんな時間?」
惜しみながらも 「ふるさと」を龍笛と一緒にみんなで唄い
最後に龍笛による「君が代」を演奏してくださいました。
龍笛は場を清める・・・といわれるそうです。
龍は水の神様。 野外で山下さんが龍笛の演奏をされた時、
お天気が瞬間 一転するということがよくあるそうです。
曇っていたのに一時光がさしたり、 晴れていたのにどしゃ降りになったり・・・
「体で感じて心で吹く」という龍笛には
そんな神秘の世界と人間の世界を繋ぐ力があるように思いました。
山下さん、今夜は 心穏やかに、癒される演奏を ありがとうございました。




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