空色のコラム 40
Posted 2022年5月26日
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~岩沼編~
学校から帰って 家のポストを開けた時に〖それ〗があると なんとも言えない憧れを感じたものでした
それは 郷里の祖母から母に宛てた手紙
白い縦長の封筒に 万年筆の青いインク
崩し字はもちろん 時折 雨で文字が滲んでいるの たまらなくカッコよかった☆
「おばあちゃんから手紙来たよ」
そう言って渡すと 母は何をしていても 手をとめて読んでいたものです
私には達筆過ぎて読めず こども心にはかなり残念
でもなぜか 自分のことが書かれた箇所は 読めたような… (*`艸´)
何十年ぶりかにその手紙を目にして 懐かしい筆跡にときめくこと暫し .。o○
日々の出来事を綴る言葉は色褪せず 祖母の暮らしを再現し 私たちへの想いをも よみがえらせるのでした
あまり多くを語らず 静かな佇まいだったけれど 〖昔語り〗が始まると 滑らかな口調で まずは活発な少女が顔を出し
そして 激動の時代を生きた たくましい女性へと 変わっていく語りのおもしろさ
切れ長の目に 縞の着物
歩幅は広く 長い指に重ねた指環が カッコよかった。。。
私に宛てた一行にこうありました
『強くあかるいお子になりますよう お祈りしています』
祖母はいくつもの時代の変化を 強さとあかるさで受け入れ 拓いてきたのかな…
読み終える前に 突如溢るるなみだ。。。

寂しいとか嬉しい 懐かしいのとも異なり 天気雨のように 降って驚かせ すっきりと晴れ渡る…
このような涙 なんと呼ぶのでしょうね .。*・゚゚
゚+。:.゚<(*¯-¯ )>゚.:。+゚
Column & Photo
半谷直子
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