空色のコラム 183
Posted on: 2026年10月19日

思いがけず空くんからお返事が届きました
空くんは、手紙をもらうことが初めてだったそうです
私が初めて手紙を受け取ったのはいつだったか、さすがに思い出せませんが、
母方の祖母から時々私宛に届いていたことを覚えています
青い万年筆のインク、流れるような筆跡は、幼心に「おとな」を感じたものです
私が万年筆を愛用しているのは、そんな祖母の影響でしょう
まだ青のインクは使いこなせず、インクは黒のままですけど…
その昔、初めて万年筆を選ぶ私に職人さんは根気よく付き合ってくれ
「この位の軸の太さの物を持てば、どこで使ってもはずかしくないよ」と
太過ぎず細からず…コンパクトな印象の一本
買い替えることもなく、何年もペンケースに陣取っています
祖母は手紙を読み返すことで、何回もその人を想うことができるのが良いのと、
電話は声を聞けて嬉しいけれど、一度で消えてしまうのがちょっと寂しいと書いていました
小学低学年だった私は、祖母の少しの寂しさをとてつもない切なさと感じてしまい、
すぐ返事を書き、ポストまで走っていったこともありました
その後同じ県内に住むことになり、祖母が家に来ている時に私宛に手紙が届くと、
「手紙はいいね」と目を細めていた笑顔を今、懐かしく、愛おしく思い出されます
column & photo
NAOKO
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